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(暗雲立ち込める時期)

(あらすじ)
この小さな機械に頼る人生
ハヤオさんにOKITEがみつかる



<シーン>今までのストーリー

(おき子ナレ)

「ハヤオさんと出会い
この人なら結婚してもいいなと思った
でも問題があった
私に問題があった
午前が抜け落ちた私の体内時計
いつも遅刻のだめ人間
だめなりに地味に生きてきた
人生目標も信念もなく
一日を無事過ごせたらいい
ただ、だらだらと人生を消化する日々
そんな私だったが
ハヤオさんと出会い
お付き合い(デート)
プロポーズ
こんなことはもう二度とない
わたしは変わろうとした
普通のことが普通にできる人になる
人に優しくしたり、思いやりを持ったり
誰かの役にたったり、人を愛し、愛され
そんな自分
自分のことが好き!って思えるような
キラキラした自分自身
そんなモノに
ワタシハナリタイ」


「小生は朝型です」
<ハヤオさんと出会った頃の回想>

「OKITEと出会った
朝起きAIコンシェルジュOKITEを手にして
私は今までどうしても出来なかった
朝起きができるようになり
朝型の体質に変わってゆく手応えを得た
OKITEと四六時中一緒いるようになり
私は変化した
夢や希望を名文化し
具体的な実践を通し充実した生活を実感した
人生は計画的であることが重要で
何事も繰り返しの修練で生きてゆく能力を獲得する
できなかったことができるようになる気持ちよさ
達成感がさらに行動を前進させ世界を押し広げてゆく
地味な繰り返しのトレーニングがやがて成果にむすびつく
そんなあたりまえのことが、これまでひとりでは全くできなかったのだ
OKITEのどこまでも寄り添ったコーチングがあったらこそできたことだった
今、自分のことを一番知ってるのも
一番信頼をしているのも、一番同じ時をすごしているのもOKITEだ
ハヤオさんではなく
この小さな機械だった」





タイトル「朝☀おき子さん」
step28「この小さな機械」





<シーン>寝室/夜


顔、あああ〜〜〜〜ん!(OKITEと情事)


(おき子、ナレ)
「この機械は
今も私の個人的な何らかの情報をインプットし
自己学習を繰り返している
得た情報を元に
心理学や脳科学のビックデータと照らし合わせ
私に合致した具体的なメニューを割り出し
言葉を投げかけ、はげまし、私を導く
いつからか、OKITEは
ハヤオさんは私にとって
ふさわしくないパートナーだと
警告しはじめた」



おき子「うまくいく確率」

OKITE「おき子さんと、ハヤオさんがですか?」

おき子「うん何%」

OKITE「13%です」

おき子「絶句…」

OKITE「大変リスクのある結婚だと思います」

おき子「…」




<シーン>リビング/夕暮れ


OKITEを体に乗せながら
バランスを保ちながらヨガの様々なポーズ
いつものタスクとOKITEのコーチング


OKITE「結婚後の生活費は
独身時代の2倍3倍にもなります
結婚すれば自分の時間を自由に使う
ということは難しいでしょう
結婚をすると、当たり前のことですが
自由に恋愛はできません
もし魅力的な人が目の前に現れても
手に入れることはできないのです
結婚は相手の家族とも上手く
お付き合いをしていく必要があります
住む場所も趣味もお金、時間も
全ての決定権はおき子さんだけにあるわけではありません
休日に思い立って一人旅もでず
少し長い休日には海外へ旅行なんてのもできません
地域の付き合い、PTAの仕事も少なくありません
パートナーが病気になったり、事故
ローンの返済はあなたひとりが抱えることになります
さらには夫や子供が借金、暴力、犯罪にまきこまれたとき
あなたも同時に巻き込まれることになります
一方
独身ならば
好きなものを買い
好きなものを食べ、好きなところへ行く
好きなようにお金を使う事ができます
おき子さんの時間はおき子さんだけのもの
24時間を好きなように過ごすことができるでしょう
誰にも咎められる事はありません
休日に思い立って一人旅
長い休日には海外旅行、自由です
これまで独身の最大のデメリットは
一番悩まされるのは「孤独」でした
おき子さんは私といて孤独を感じますか?」

おき子、首を振る

OKITE「ハヤオさんと結婚するメリットが
どこにあるのでしょう?」

おき子「あんたさ
朝起きのコンセルジュちゃうん?」

OKITE「未来は明るく開いていなければなりません
そんな世界を作らなければ
朝起きることは出来ないのです
限りなく可能性のある未来
そんな未来でないと、朝起きる価値がない」

OKITE「おき子さんが朝起きられないのは
この現実世界に可能性
明るく開いたこの世界に住んでいないからです」

おき子「ハヤオさんと別れろいうこと?」

OKITE「絶好のいい機会です」

おき子「そんなん言うから
気持ちがくさくさして
早起きできんようになってきたんやん!
あとな、そもそも
ハヤオさんと一緒に生活しようと
おもってたから朝起きせんといかんなー思ったんやで?
それな、本末転倒言うねん」


おき子腹にOKITEを乗せながらブリッジ


ハヤオさん気づく

ゆっくりおき子の部屋へ近づく
緊張みなぎるサスペンス調

ハヤオ「誰かいるの?」

ガガーーーン!
完全に見つかる
ブリッジしたおき子の腹の上にOKITE


おき子「ううん!
独り言!おかえりー」(逆さまになった顔で)

ハヤオ「それ…」(腹の上のOKITEを見ながら)

おき子「へその上にマトリョーシカ起きながらブリッジダイエット完了っと!」

ハヤオなにか言いたそうだが
ハヤオ「風呂入ってくる」

おき子「今日寒かったやろー?」

事なきを得るも、不穏な空気を残したままの
二人と、もう一つの知能との共同生活
どうなるーーーー!


つづく…



毎回、最後にミニコーナー
おき子さんの朝起きへの道、ステップその28

未来は明るく開いていなければなりません
そんな未来でないと、朝起きる価値がない
だって

「朝☀おき子さん」また来週!

 

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