(喜びの日々)
(あらすじ)
7時起床、早起きできなかったときの過去、早起きできるようになった今
<シーン1>リビング/朝
ハヤオさん出社、玄関で
カバンを持って立ち上がり、振り向き
ハヤオさん「ありがとう」
おき子「え?」
ハヤオさん「いや、なんか、こんな前向きに
結婚後の生活を考えてくれるなんて
安心して、仕事ができる」
おき子「うん!朝おきれるようになった!
まあーでも、あったりまえのことやけどな」
ハヤオ「行ってきます」
おき子「うん、行ってらっしゃい」
ハヤオサムズアップ!
ハヤオ玄関から出る扉閉まる
おき子、まんざらでもない表現
だけど、ハヤオのサムズアップだけは
未だに慣れない
おき子「なんやのん、これ」(ハヤオのマネをしながら親指を建てる)
(ハッと思い出して)
おき子「あ、お弁当!」
おき子玄関から外へハヤオを追っかけて
タイトル「朝☀おき子さん」
step20「あの日の待ち合わせ」
<シーン>
(おき子、ナレ)
「朝に時間ができることで
タスクの項目も増えていった
ハヤオさんの仕事の役に立つ
無機ELの勉強をする
すべてのタスクは20分刻み
次はストレッチの時間
OKITEのサポートは完璧で
私はOKITEの出す指示に
ただ従って行動をする」
OKITE「タスク完了!」
おき子「うーん、今日もよくできました〜!」
OKITE「順調です」
おき子「あれ、やっていい?」
OKITE「どうぞ」
おき子「すべてのタスク完了!達成感により、報酬系の活性化!神経伝達物質ドーパミンが、どっぱーーーーーーん!」
おき子、ダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図のようなポーズ担って、脳から快感ホルモンがドパーーーー!っと出る画(あのおキマリの)
音楽鳴り止み、正気戻って
おき子「よし、散歩しよっか」
OKITE「はい、軽い運動をして気持ちをリフレッシュさせましょう」
穏やかな時間
まろやかな音楽
公園のベンチ
木々がサワサワ
おき子「ふー」
かばんの中のOKITE
OKITE「なぜため息を?」
おき子「ため息やないの
空気美味しいなあって
あと、しみじみかんじてたん
わかる?しみじみするって」
OKITE「しみじみ?」
おき子「こんな日がくるとは思わんかったのよ
一日、やらなあかんこと
やるべきことやって、ほどよい疲れがきて
でもまだお昼って
私にとっては新しい世界なんよ
そんなことが、できるようになったなんて
昔の自分に教えたいわ」
OKITE「それはよかったです」
おき子「昼から、起きて、夜、深夜までだらだらすごして…
でも、不思議とその頃は楽しいと思えてたの
人が寝静まったあと、自分ひとりだけが取り残されたような…心地いい寂しさっていうんかな?
自分は夜型人間、朝は嘘の世界、建前の世界
夜こそ、自分をみつめることも出来る
ほんとうの時間や!って思ってた。
夜の仕事をして
朝寝坊ができる幸せを一生死守したいって思ってたん
私は朝になんか起きられへんと
思ってたんよ
思い込みやったんかな
前も話したやん?
起きられへんで、私フラれたことあんのよ」
OKITE話を聞いてる
おき子「デートの待ち合わせ、私がいっつも遅刻するから、毎回怒られてた
ごめん、デートは夜にして!
ごめん、今後遅刻したら、私、坊主にするから
坊主はなあ…(彼氏のセリフ)
クリスマスの日、朝、待ち合わせのデートの約束
前の晩は緊張して眠れず
このまま寝ずに行くでー!って言うて
玄関で寝てしもて、起きたら昼過ぎ
翌日、坊主にした写メを送った
それから、音信不通になって
フラれた」
正月、坊主が鐘をついてる
ごーーーん!の映像
おき子、床にうっぷしてる映像
おき子「あの頃、どうしても起きられへんかった」
秋の風、その奥には冬が控えている
おき子「だから、今はできるんや〜〜って
せつない気持ちになってたん
あのときも、出来たらよかったな〜って」
ちょっと涙ぐむ
OKITE「これからですよ」
おき子「ん?」
OKITE「水を差すようですが
朝起きが安定的にできるようになるのはこれからです」
おき子「わかってるよ
ええやん、自信もったんやもん」
OKITE「はい、そういう自信も」
おき子「大切でしょ?脳に「快」を送る」
OKITE「はい」
<シーン>ハヤオの会社/昼過ぎ
近未来的な職場、トイレの洗面所にて
手を洗いながら
ハヤオ「企画?」
用を足しながら鏡越しで
同僚A「管理部からでも
今後の無機EL透視方ディスプレイの新しい使いみち
そんな提案書、企画書持ち込めるらしいんです
今の企画部長も
昔は管理部におったらしいんですよ
企画部に異動できたら
今よりもフレックスになるし
なによりもクリエイティブな仕事になる
ハヤオさんは興味ないすか?」
ハヤオ「企画か…」
同僚A「この部品で何が出来るか、どんな可能性があるか」
ハヤオ「たしかにデスクの上で空想で者考えてる企画部のやつよりも
このシートで何をしたらいいのか
何が得意で、何に強いか」
同僚A「僕らのほうが、よく知ってるはずなんです」
ハヤオ「たしかに」
<シーン>リビング/夜
OKITE「ハヤオさんから連絡があります
読み上げますか?」
おき子「うん」
OKITE「今夜も帰り遅いです
先に寝てください」
おき子「はーい
食事まだやったら、冷蔵庫になんかあるから温め直して
返信しといて」
布団に寝っ転がるおき子
おき子「ふー
今日も1日よくがんばりました」
おき子「昔からOKITEがそばにいてくれてたら良かったな」
(ベッドで寝ながら)
すると突然バイブ機能を働かせるOKITE
ブイ〜〜〜ン!
おき子「ちょっと、何?
何バイブ機能発動させてんの」
ブイーーーン
おき子「もうあんな破廉恥なことせえへん!
アホか〜
もうやめて」
カメラは賢治のポスターをなめながら窓の月にパン
おき子「OKITEあかん!
ああ〜〜〜ん!
あややややや」
夜
朝
テンポよく
(汽笛の音)
特大鼻風船割れる
OKITE「7時10分です!」
おき子「うぉぉぉりゃ〜〜〜〜!」
カラダを起こす
立ち上がる
おき子「起床成功!」(ドスのきいた声で)
立ち上がったおき子の脳から
「達成できた!」という快感ホルモンが
ドバーーーー!溢れ出す
おき子「オラオラオラオラ
どないやねんどないやねん!
もう、起きれるようになったんちゃうの!」
壁の賢治のポスターに対面して
おき子「銀河鉄道はついに夜明けを迎えました
おき子、夜を卒業します!」
朝日に逆光のおき子
勇ましい姿
つづく…
毎回、最後にミニコーナー
おき子さんの朝起きへの道、ステップその20
時間が足らないという感覚は
計画的に行動できず、
今に集中できていない
だらだらしてしまう生活から生まれる感覚
だって!
「朝☀おき子さん」また来週!