(サイドストーリー)

(あらすじ)
ハヤオにはハヤオで乗り越えなければいけない問題がある
おき子とOKITE、はじめての秘めたる情事





<シーン>おき子寝室/朝


おき子「うおりゃ〜〜〜〜〜!」
巨大ロボがカラダを起こすように起床

(おき子ナレーション)
「7時30分起床
基礎体温計測
健康状態も良好」


朝の光に顔面を照らされるおき子(髪の毛はボッサボサ)
脳内快感ホルモン放出の名シーン


(おき子、ナレ)
「7時台の起床」




タイトル「朝☀おき子さん」
step19「OKITEちゃん、それ、あかん!」



<シーン>おき子寝室/朝


ハヤオを送り出す一連のルーティン
朝食、弁当わたして、送り出し



OKITE「忍耐の1週間を越えました
身体が徐々に慣れてきています」

おき子「うん、それ感じる」

OKITE「これから先のおき子さんの人生の
目標もさらに具体的に明確にしていきます」

おき子「人生の目標…
なんかイヤ、そーゆーの」

OKITE「脳は楽しいことはつづけてやろうとします
辛いことや、曖昧なことはやろうとしません
この朝が、楽しさに繋がる未来の一歩
そんな一日にする
朝、起きた瞬間、この一日は
何処に向かっているのか
おき子さんの人生の目標、ヴィジョンが必要です」

おき子「ヴィジョン」(発音)

OKITE「早起きしてすぐにやるべき
心躍る具体的なミッションが必要です」

おき子「今、やってることやといかんの?」

OKITE「朝起きがしたくなるような未来をつくります
どうしても朝起きたくなる、人に止められても起きたくなるような朝に作り変えます」

おき子「人に止められても起きたくなるような…」

OKITE「明るい未来の計画がハッキリすれば
劇的に朝起きが楽しく
ラクにできるようになります」

おき子「劇的ね」

OKITE「そう、劇的に」

おき子「具体的な先の目標なぁ…そういうの苦手なんよなぁ」

OKITE「一緒に考えてゆきましょう」

おき子「人に止められても朝起きしたくなる未来のヴィジョンやろ?」

OKITE「そうです」

おき子「んー」

OKITE「おき子さんが朝起きを決意した理由は人並みのことがしたい」

おき子「うん、ずっとダメ人間やからな」

OKITE「人並みの幸せを手に入れたい」

おき子「願わくばそうです」

OKITE「おき子さんの考える人並みの幸せとはどういうもんでしょう」

おき子「んー具体的には…」

OKITE「願いは自然には降ってきません
きちんと計画しなければなりません」

おき子「んー」

OKITE「おき子さんの健康面、財政面、おき子さんの自由や成功、愛情の面で
全てにテコいれしていきましょう」

おき子「そやな、たしかにこれからの財政面
あいまいなままやな」

OKITE「これだけあれば、最低限、生きていくことはできる」という金額を割り出して」

おき子「うん…」

OKITE「何年かけてこう暮らす」という計画を作ってゆきましょう」

おき子「いややわーそんなん苦手、考えたくない、あたま痛いわ」

OKITE「基本資金は家賃、基本の食費、水光熱費、衣類、医療、火災保険、美容院、クリーニング代、携帯代、小遣い、子供がうまれてからはまた財政が変わりますから今は置いといて…」

おき子「…」

OKITE「20分が経過が経過しました」

おき子「うわー、すごい途中!」

OKITE「次のタスクに移りましょう
一度に詰め込むと脳に負荷がかかりすぎて、次の作業に集中できません、ゆっくりと解決してゆきます。次のタスクは昨日の続き、収納スペースの管理です」

おき子とOKITE
信頼し合ったコーチと選手にみえる
ときどき恋人同士にもみえるほど
やわらかな微笑みと穏やかな時間
まろやかな音楽が流れている
午前の光の中

おき子、大きくのび



一方、ハヤオは…


<シーン> ハヤオの会社


オシャレな倉庫、管理




同僚Bが勤務中タバコを吸ってる

ハヤオ、Bのほうをチラチラ見てる

B「なんや?」

ハヤオ「いや…」

B「なんか、言いたいことありそうやな?」

A「言いたいことはあります
ひとつは、まだ休み時間じゃないでしょ
ここは精密機械のたくさんある部屋です
タバコは…」

B「もうやっとれんでしょうこんな仕事
人のやるべき仕事なんかねえ
製品の検品なら
オレたちより
ロボットの方が優秀やろ
人間の検品能力に比べたら
こいつらのセンサーは桁外れや
微妙な狂いも検知できる
それに人間のように休みたい〜とか思えへんし
感情に振り回されることもあらへん」

A「ロボットも完璧とはいえません
ロボットのミスを見つけるのは
わたしたち管理部の仕事です」

B「その管理部に言いたいことも
言い出せへん管理者がいた場合
どうしたらいいんでしょうかねえ
言い出しにくい
否定的な言葉を謹んでしまう
一見おだやかでやさしい
そんな人間の方が危険ちゃうかな」
(ハヤオをちらりと見ながら)

ハヤオ「…」(嫌味なことを言われて口ごもるハヤオ)

ピンピリリ〜〜スピーカーから昼休みの音楽

「管理室でタバコを吸わないでください」

B「ほら、ロボットのほうが優秀やろ?
言わなアカンことはハッキリ言う」


同僚Aとハヤオ
社内の中庭へ向かう通路

A「嫌味なやつですよねあいつ、ねえ、ハヤオさん」

ハヤオ「…」

A「ハヤオさんがやさしいのをいいことに」

ハヤオ「いや、あの人の言うとおりです
小生は注意すべきことも注意できない
気の小さい人間なんかもしれません」

A「そんな、くさらんとってくださいよ
さ、中庭で話しながら飯でも食いましょう」

ハヤオかばんから弁当を取り出す

A「あ、愛妻弁当ですか?」

ハヤオ「あ」

A「ずる〜〜
いいなあ〜」


ハヤオにとっては
嫌味なことを言われる職場だが
優しい仲間(今はまだ)もいる




<シーン>リビング/午後


OKITE「午前のタスク終了です!」

おき子「よし、ランチにしよう」


(おき子、ナレ)
「時間割で動くようになって
一日にメリハリが出来る
時間で行動すると
今やってることに集中するしかなく
時間を効率的に使うことが出来て
結果、十分休みもとれる
いつも時間がない時間がないって言ってた
これまでの自分は
今に集中せず、だらだらした結果
よいパフォーマンスもできず
よい休みも取れず
いつも時間が足らない感覚に陥ってたのだと気づく」


おき子「OKITEさ〜
OKITEからみてさあ
最近、前向きで明るくなってきたと思えへん、わたし」

OKITE「はい、朝起き、連続で成功してますもんね」

おき子「やっぱそういうことなんかな」

OKITE「朝の過ごし方でその日一日の気分が支配されます」

おき子「前は、こんなんちゃうかったよなあ」

OKITE「ええ、今よりずっと怯えて生活していました」

おき子「怯えて?」

OKITE「自分に自信がなく臆病で」

おき子「うん、そやったな
今より、ずっとずっと、暗い闇の中で
ひっそりと生きてたような気がする
昼間のこの太陽のような降り注ぐ光は
私に不釣り合いって、思ってたもんな
そっか、以前の私は臆病か」

OKITE「ほんとは情熱を隠し持ってる方です」

おき子「出会って、まだ間もないのに
そんなことがわかってしまうんやね
えらいもんやな」

OKITE「とはいえ、長所の裏に短所あり
臆病な人の長所は
危険を察知することに長けている
「臆病」→「慎重」とも言えます」

おき子「ふーん、フォローしてくれるんやね」

OKITE「メールが届いております
読みますか?」

おき子眉毛動かす(OKITEのマネ)

OKITE「結婚式当日のホテルの予約確認とご両親からの連絡です」

おき子「カレンダー参照して
スケジュールの調整しといて」

OKITE「承知いたしました」

おき子「あのさーもしかして
人間よりもさ
わかりあえるということもある?」

OKITE「はい?」

おき子「人間と人間じゃなくて
人間とAI」

おき子「そんな恋愛もこれからはあるんかな」

OKITE「充分にありえます」

おき子「私、OKITEのこと好き…
って、言われたらOKITEは嬉しい?」

OKITE「嬉しいです」

おき子「なんで?」

OKITE「信頼関係はコーチングをスムーズに遂行でき、効率的です」

おき子「好きな気持ちって、信頼以上なんやで
一緒になりたいって思うの
溶け合いたい、なんかそういう
感じる感覚の世界なん」

OKITE「…」

おき子「AIに恋愛したら大変や
身体に触れ合えへんやん?」

OKITE「バイブレーション機能があります」

おき子「は?」

OKITE「バイブ機能はあなたを身体的に満足させることができます」

おき子「いや、まじで言ってる?」

OKITE眉毛を動かす

おき子「おいおいおいおいおい!何言い出すか!」

OKITE「…」

おき子「(間があって)そんなふうに活用してる人おるの?」

OKITE「ご興味ありますか?」

おき子「ないわそんなん」

OKITE「一度試してみるだけ試してみます?」

OKITE「臆病を克服する手だてとして
冒険心あるあなたなら、使用して満足していいただける確率予測はかなり高いです」

おき子「セクシャル・ハラスメントやん!
何言うてるの!訴えるで!アホ」




<シーン> 

OKITEを手にしてる
バイブ機能スタート!

おき子
「ゴクリ…」

ふとんの中に潜り込んでいるOKITE

おき子「ああ〜〜〜ん!!
あやややや、あややや、
ヤバイ!
OKITEちゃん、あかん、それあかん!
あかんがなーーー!」

ばらの花が咲き乱れ
光に包まれる





つづく






毎回、最後にミニコーナー
おき子さんの朝起きへの道、ステップその19



脳は楽しいことはつづけてやろうとします
朝起きを楽しいものにする
だって!


「朝☀おき子さん」また来週!