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(運命の分かれ道)

(あらすじ)
おき子はどうしても朝起きがしたい
人工知能にコーチングを受けることなる
朝起きコーチングプログラム、音声アシスト搭載、スマートコンセルジュOKITEの購入
ハヤオには内緒で。



<シーン>リビング/昼


ハヤオの置き手紙
「おはようございます
会社いってきます
何度も体を揺り動かしました
鼻も引っ張ったし、ほっぺも引っ張りました。
下唇も思っきり引っ張らせていただきましたが
起きませんでした。
さすがに、顔面は蹴ることはできませんでした。」



舌唇が思っきり腫れてる
目に涙を浮かべたおき子「…!」



タイトル「朝☀おき子さん」
step06「朝起きコンセルジュOKITE」


<シーン>街中/昼下り


2丁目の喫茶店AURORAを通り過ぎ
風見鶏がアホほど見えるケ丘公園をぬけて
歩道をわたるおき子
遊歩道にはリンドウの花が揺れている


(おき子ナレーション)
「気合を入れるだけでは起きれない
寝てしまえば意識はなくなり
目覚ましは無意識で消している

心療内科に行った
医者「目覚めて、めまいだと、起立性調節障害
とういうこともなさそうですね。低血圧でもない
じゃああれですな
寝不足で疲労が溜まっているとか」
どの医者も同じことを言い
どれにもあてはまらなかった
別の医者「寝る前のアルコールは控えて」
飲んでない…」

リンドウが揺れる歩道を渡りながら

(おき子ナレーション)
「整体師にも見てもらった(猫背で医者に診察を受けている)
猫背が少し治っただけだった(背筋まっすぐに)」




<シーン>リビング(暖炉がある)リビング/夕暮れ


部屋には夕暮れの光
テーブルでスマホを使い調べ物のおき子
先程の外出着のまま


(おき子、ナレ)
「目覚ましアプリ
端末に内蔵された加速度センサーを利用し、眠りの浅い時にアラームを鳴らして快適に起こしてくれるという仕組みのアプリ
こーゆーのも試したことはあったが
効果なし…
朝起き、というキーワードで調べ物をして入ると
様々な広告が関連付けられてゆく
いろんなタイプの目覚まし時計、は、もちろん
コーヒーメーカー、ベッドや枕などの寝具
歯磨き粉、照明器具、朝食のパンまで…」


あるページに目がとまる

おき子「なにこれ?
「OKITE」早起きコーチングプログラム、音声アシスト搭載、スマートコンセルジュOKITE
サイズは高さ18センチ
本体にバッテリーを内蔵しているので、外に持ち運べて使うことも出来る
あなたにしっかり寄り添い
音声による確実なコーチング
無理なく健康的に理想的な朝型をめざす
人工知能がパーソナルトレーナーになって
あなたの朝の早起きを完全サポートいたします
自己学習により、さらにパーソナルなアドヴァイスを実現しました
特許申請中…
ん?どういうこと?
なにこれ、人工知能が起こしてくれるいうの?
朝起きを指導してくれるってこと?
これはいかがわしいな…」

スマホの広告ページをめくるおき子

おき子「バリエーションもいろいろあるなあ〜」

おき子、いったん、ソファーにゴロリ
もう一度、広告を見る

おき子「値段高いわ 8万801円」

いったん諦める
また、ソファーにゴロリ

おき子「高価格に設定されてるってことは
メーカーも自信あるちゅーことかな…」

また、ソファーにゴロリ
おき子、頭の中で過去の出来事が走馬灯のように

受験で落ちた、就職面接で落ちた 回想
クリスマスの日、彼はいなかった 回想
眉崎さんの死 回想

おき子「朝起きを実現させなければ、いつか、ハヤオさんも呆れて去っていく…
そして、わたしもいつか、あの人(眉崎さん)のように…」

またOKITEの広告に目をやるおき子

おき子「あかん!
機械に頼ったらあかん!
こんなんいらん
単純に朝起きしたらええだけやもん!
こんなん買ったらおわりやで!」

また、ソファーにゴロリ



<シーン>リビング/夜


スマホの表示
『それでは商品が届くまでしばらくお待ち下さい』

おき子「高い買い物してもうた…
ハヤオさんは言われへんな…」

ハヤオの帰宅前に夕飯の支度
スーパーで買った惣菜を
小皿に盛り付け、ゴミ袋をぎゅっと絞めて
顔を上げる
心で何かを決断した様子。
(汽笛の音)

玄関から声、「お荷物でーす!」

おき子「きたーーーー!」


つづく!






毎回、最後にミニコーナー
おき子さんの朝起きへの道、ステップその6
朝起きたら、すぐにカーテンを開け、朝日を浴びれば、二度寝を防げます

「朝☀おき子さん」また来週もみてね!
 

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