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(状況説明と登場人物の紹介)


(あらすじ)
おき子の過去、寝坊の歴史
元カレにフラれたもの、朝起きられなかったから





<シーン>前回のつづき


置き手紙、ガーンから


(おき子ナレーション)
「朝、早く起きる
たったそれだけのこと
たったそれだけのことを
みんなが普通にやってること
なぜ私はできないのか…!」



タイトル「朝☀おき子さん」
step02「朝なんてサイテイ!」




<シーン>おき子の過去


(おき子ナレーション)
「私の一番苦手なもの
それは朝の早起き
小学生のときも、常時、遅刻だった
あれだけ恥をかくのに何度もしてしまう
わくわくする遠足の朝も
まったく起きれず
たま〜に起きれて、出席に間に合うと
「浅田さんやん」
先生からいじられ「え!おるんや!」
周りからもいじられ
「おき子ちゃんが、遅刻せんと学校きた!
雪降るんちゃう?」
「いや、隕石が降ってくる!」
「いや阪神が優勝する!」
中学のときも遅刻
受験に失敗したのも遅刻が原因
どれだけ早寝をしても
「よし!明日は何が何でも起きる!」言うて
やっても
朝は使いものにならなかった
親も諦め
先生も諦め
自分自身でも諦めた…
「無駄な抵抗はやめよう」
深夜のバイトに明け暮れ
成人してもまともな就職は
考えたことすらなかった
が、彼氏ができたとき
デート(喫茶店)にも遅刻して
おき子「これからはもう絶対、遅刻せえへん!」
でもムリだった
元カレ「ぜんぜん大丈夫、気にしてへんよ。おれ、コーヒーも好きだし」
最初優しかった彼も
「へいきへいき!もう君の遅刻は慣れたよ」
でもじょじょに
「うん、好きな人を待ってる間は、長く感じへん
ただ、今日は長かったわ。2時間の遅刻やもん
おかわりするほどコーヒーも好きちゃうねん」
業を煮やして
元カレ「遅刻は、人の時間を奪うことなんや」
どんだけ優しい人でも、限界がある
おき子「うん、この愛にかけて、明日私は生まれ変わる!
遅刻しない
絶対遅刻しない
目覚まし10個かける」
でもダメ
元カレ「 君が提案した純喫茶巡り、 この最初の店で終了や」
クリスマスの日の待ち合わせ
元カレ「ラストチャンスやで」
それでもアカンかった
死にたくなった
何度もあやまりのメッセージを送ったが
時間を巻き戻すことは
できなかった
病院にも行った
医者「朝起きれない起立性調節障害という
まあ、自律神経が正常に働かないことによって引き起こされる症例ですが
あなたの場合…
顔色もええし、食欲不振ってこともない
頭痛・腹痛・倦怠感などを感じることもない
となると…
この障害には当てはまりませんなあ」
病気ではなかった
病気の方が 薬も処方してくれるやろうに
なすすべなし…」





おき子「悩んでても辛いだけや…
朝を諦めればいい
夜に生きればいい!
朝なんてサイテイや!
夜が最高!
ねえ賢治!」

おき子、夜の街を満員電車に揺られながら
賢治の「銀河鉄道の夜」の文庫を読んでいる
おき子は賢治の文学世界に触れているときだけ
自分が世界から許されているように感じている



つづく!




毎回、最後にミニコーナー
おき子さんの朝起きへの道、ステップその2
朝起きたければ、起きることよりも、早く寝ることに意識を集中します



「朝☀おき子さん」また来週もみてね!

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